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2007年1月26日 (金)

リドリー・スコット監督作品DVD三連戦(その3)【長文】

ブラックホーク・ダウンスペシャル・エクステンデッド・カット 完全版

脚本:9
映像:9
音楽:10
オススメ:8(マニアは買い)

この冬のリドリー・スコット物DVDラッシュの最後を飾るのは、
2ちゃんねるで地上波初放送時の実況進行速度がTV東京(つまりローカル)の2時間枠、
視聴率9.3%(笑・だがこの枠は大抵6~8%なので高い方)というハンデにもかかわらず、
異常な速度(計25スレ)で進んだ、オタクに絶大な人気を誇る戦争映画…もとい戦闘映画
ブラックホーク・ダウン(以下BHD)のエクステンデッド版。
ちなみに、ラストサムライの実況が全国放送2時間半枠で、ほぼ同じくらいのスレ数。
視聴率はラストサムライが21.3%と2倍以上良かった。

前回、キングダムオブヘブン(以下KOH)がリドリー・スコット最高傑作ではないか?と書いたが
カッコよさという点に関してのみ、この映画の方がハンス・ジマーの音楽もあって上だと思う。
おまけが沢山付いているコレクターズボックスを私は何十回…もしかしたら100回以上見たかもしれない。
携帯の着メロを自作で
「All units, Irene.」とか「We got a Blackhawk down.」とか「RPG!」
にしている奴が身の回りに居ませんでしたか?…え?そんな奴居ない?
私の会社で私の周りにいるガノタ(ガンダムオタク)達は、何故かこぞってこれらを自作着メロにしていたんだがw
まあそんな事は置いておいて、ハマれるかどうかは、キャラクターの見分けが出来るか否かに掛かっていると思う。
恐らく、一度見ただけだと、誰が誰だかわからないだろうし、誰が主人公なのかすらわかり辛いと思う。

・脚本
1993年10月3日のソマリアで行われたブラック・シーの戦いを、ほぼ忠実にドキュメンタリータッチで描いている。
本物のマクナイト中佐曰く「75%事実」だそうだ。
元になった無線の交信記録があるためか、リドリー・スコット物にしては、状況説明のセリフが多めだが、
その無線が伝言ゲーム状態なので、何を言っているのかは解りやすい。
あらすじなんかはブラックホークダウン・アスキーアートさんを参考にしてくださいな。
ラストまで見て「ああ、楽しかった」という類の映画ではない。

なお、イラクの武装ゲリラもこの映画をみて研究をしているらしく、
タイムリーな事に先週、また米軍のブラックホークが墜落した…

・映像
いつものリドりんマジックは健在。
逆光(ここ重要)の朝の祈りのシーンが、BGMのボーカルのハミングもあって美しいし、
同じく逆光(ここ重要)の中、海岸上を出撃したヘリが並ぶ姿は、超絶的にカッコイイ。
また、ブラックレインのコメンタリーで「最近は換気扇を使わないが…」といっていたが、
扇風機(換気扇)もアットさんが捕らわれている部屋や、グライムズのオフィスにちゃんとある!
えーっと、後はスモーク(笑) ずーっとタイヤを燃やした黒煙やら、土煙やらが上がってるし、
最後のパキスタンスタジアム直前は、朝霧って言う時間でもないはずなのに
何故か、ブラックレインの道頓堀界隈のようにスモークが炊かれる…。

・音響・音楽
音楽はいつものハンス・ジマー。
アフリカの民族楽器とエレキギターの組み合わせによるイスラム風の曲がいい。
最近、リドりんがお気に入りらしい大音量のBGMの合間に効果音やセリフが入ってくるタイプだが、
このエクステンデッド版はBGMの音量が下がって、効果音やセリフが聞きやすくなっている気がする。
セリフは画面方向から聞こえるのに、頭の上の方をヘリが飛んでいて、ミニガンの薬莢が
その辺にリアルな金属音を立てながらカラカラと転がっていく感じのバランスが良くなっている。
どうでも良いが、作戦説明後(2:29 PMの所)に不安そうな物悲しいBGMが流れるのに、
アブディの車の中にカットが変わると、能天気な曲がラジオから大音量で流れるギャップも好きw

・劇場版との比較
このBHDは、元々の劇場版の編集が良かったせいか、KOHの様な
どこかのシークエンスを追加というのではなく、
あちこちのカットにセリフが1つ2つずつ増えている感じの変更だった。
また、セリフは変わっていないカットでも、映像の角度が違っていたり、
そのカットが登場する順番が微妙に変わっていたりする、
ほとんど間違い探しと言ってもいいくらいのレベル。

・商品構成には問題有?
最近のリドリン恒例の冒頭メッセージ無し。
トールケースにディスク1枚だけが入っているだけで、映像特典一切無し。
コメンタリー音声も一切無し。本当に本編のみ!
チャプター解説の紙ペラ一枚すら入っていないwという、非常にアッサリというか、潔い商品。
いや、この飾らない、突き放すような素っ気無さが、BHDらしいといえばらしいのだが、
すでに通常版なり、コレクターズ版なりを持っている人が買うことを考えると微妙かもしれない。
これからこの映画のDVDを買って見ようと思う人には、高くても
ブラックホーク・ダウン コレクターズ・ボックスの方がオススメかな。

・字幕・吹き替え
完全版も追加シーン以外はそのままと思われるので、この「作品」に関しての感想だが
吹き替えは不要と言えるくらい、松浦美奈さんの字幕は素晴らしい。
映画を見終わった後に、字幕版を見ていたことを忘れるくらいに自然だった。
キングダムオブヘブンの字幕も松浦さんだったら良かったのに…
ミスは数箇所あるのだが、英語字幕も間違っているので、元シナリオのミスかと思う。

吹き替えに関しては、無線での会話シーンで違う人物が喋っているシーンをいくつかみつけた。
まず、無線の音声でのみ登場するデルタのミラー大尉のセリフが、他のキャラクターに振り分けられている。
(吹き替え版にはミラー大尉は存在しないっぽい)
また、この映画のファンでも間違えている人が多いのだが
C2ヘリで指揮を執っているマシューズ中佐とハレル中佐が逆になっている箇所があった。
シナリオ対訳本でも、同じような箇所で間違いがあるので、
これも翻訳前の元シナリオが間違っていたのかもしれない。
しかし、顔も体格も声も喋り方も全然違うこの二人を、間違う人が多いと言う事は、
それだけ「映画」を見ないで「字幕」を見ている人が多いんじゃないかと思う、今日この頃。



以下余談
・で、その間違いやすいマシューズ中佐とハレル中佐は24に出ていた
実は最近、YouTubeにあった24シーズン6の誰かが作ったウソ予告に、
この映画の三大名セリフであるマシューズ中佐の
"All units, Irene. I say again Irene."
のシーンがあったのを見て、マシューズ中佐が24でジャック・バウアー以外で
唯一の全シーズン皆勤キャラである、シークレットサービスの
アーロン・ピアーズ護衛官だった事に初めて気が付いた(笑) いや、マジで
この映画を何十回も見てるけど、まだ24をシーズン3(の途中)までしか見ていないせいだ、
と言う事にしておこう。
で、その隣にいるハレル中佐がシーズン1の敵役、アンドレ・ドレーゼンだった事に気が付いたのは、
やっぱり2chのどっかのスレを見たときとゆー
この人は24を見たときに「どこかで見た人だな~」とは思ったし、印象に残るキャラだったのに、
この映画最大の名セリフ
"We got a black hawk down, We got a black hawk down."
のハレル中佐だった事にずーーーーっと気が付かなかった(笑)
きっと24では眼鏡を掛けていたせいだ。と言う事に(ry

まあ、ドラマは吹き替えで見ちゃうし、BHDは吹き替えを見ないから、余計に気が付かなかったんだけど、
マシューズ中佐の中の人の小林克也(笑)そっくりな喋り方と、
ハレル中佐の中の人のねっちっこい喋り方は好きなので、
24もこれからオリジナル音声で見直します。ハイ。

なお、ギャレンタインが24シーズン2の2話でバウアーに脚を折られる
要領が悪いチョイ役テロリストだというのはすぐ気が付きましたw

ところで、CSI:ニューヨークのダニー・メッサーの人がレンジャーの中にいるらしいですが、いまだに発見できずw
チョーク4の中にいるらしいんですが…<それだけ?

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